変わる現実、変わらぬ現実 : 大学英語教育の現状と改革への方向性
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概要
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大学英語教育の使命は「仕事で英語が使える人材の育成」という方向にある。これは実業界などからの強い要請もあって英語教育が言語政策の一環として考えられ始めたことによる。だが、大学には独自の教学理念や教育目標やレベルに応じて様々な相応の仕方があるので、即座にこの要求を受け入れるわけにはいかない。したがって、「コミュニケーションの英語」という最低限の合意に基づき、英語試験対策講座、能力別授業、外国人による授業などの具体策を実施することになるが、抜本的な改革にはなっていないのが現状ではないだろうか。本稿は、まず大学の英語教育を取り巻く環境及び英語教育に関する言語政策について概観した後、具体的事例に基づき大学英語教育カリキュラムの現状と課題を開講形態から検討し、将来の可能性を探ってみる。さらに、英語学習及び授業に関する意識調査を本学瀬田学舎の学生を対象に実施し、学習者の視点から大学英語教育について分析・考察を試みる。最後に、それまでの議論や考察を踏まえて、大学英語教育改善への提言を行う。
- 龍谷大学の論文
- 2005-09-30
著者
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