受け手と送り手に着目したテキストメッセージの伝達情報に関する研究
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概要
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本研究は、CMC(Computer Mediated Communication)におけるテキストメッセージにおいて、その伝達情報に対する送り手と受け手の認識の特徴を明らかとすることを目的とした。とりわけ、携帯電話を利用したメールおける絵文字をはじめとする多様な表現に着目し、2つの調査研究を通して検証した。研究1では、絵文字を中心としたテキストメッセージを利用したコミュニケーション時の伝達情報に対する理解にどのような差異がみられるか、その特徴を探ることとした。その結果、面白さ・遊びとしての絵文字において、女性は送り手としてメッセージ内容に対する伝達精度よりも受け手としてのメッセージ理解が高いのに対し、男性においては逆の傾向が示された。研究2では、快、不快という感情表現に着目し、伝達情報の理解や精度がどのような文字によるものか、その特徴を探った。さらに、テキストメッセージによる感情表現の理解が社会的スキルや性別により、どのような傾向がみられるかを検証した。その結果、伝達情報の理解や精度において判断の重要な拠り所となる文字は絵文字であることが示された。一方、感情表現の理解については、快表現においては差が見られなかったものの、不快表現において受け手の理解力の方が送り手の伝達精度よりも高い傾向であることが示された。
- 2011-02-28
著者
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