アメリカの大学における IR (lndustrial Relations) プログラムの展開 一第二次世界大戦後から1960年代にかけての特徴と批判を中心にして一
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
アメリカの大学におけるIR (Industrial Relations) プログラムの導入は、1920年代からはじまった。Kaufman (1993) に従うと、その当時のそこでの研究と教育は、 PM (Personnel Management) 学派に基づいていた。しかしながら.第二次世界大戦後以降,活動の範囲と内容において多様性を呈しつつもILE 学派に恭づくIR プログラムが主流となるに至った。その多様性はIR プログラムに対するいくつかの批判と関わっていた。本稿は.第二次世界大戦後から1960年代にかけてのIR プログラムの設置背景、プログラムの特徴、およびそれに対する批判を明らかにしている。 戦後設置されたIR プログラムにおいては人間関係論や人事管理論.そしてそれらに基づく教育は重視されていなかったことを指摘するととともに、たとえ1960年代まではILE 学派に基づくIR プログラムが主流であったとしてもその内容が必ずしも今日においても続いているわけではないことを述べ、結びとしている。
著者
関連論文
- PM(人事管理)学派とILE(制度学派労働経済学)学派の相違
- 科学的管理法と人事管理学派における労使関係
- アメリカの大学における IR (lndustrial Relations) プログラムの展開 一第二次世界大戦後から1960年代にかけての特徴と批判を中心にして一
- 教育機関における情報・通信技術の整備状況と利用の現状--携帯電話の可能性
- 資料 大学教育における携帯電話の可能性--携帯電話のメールおよびインターネットの利用実態調査
- 労使関係に対する人事管理学派の見解 -初期人間関係論におけるMayo と Roethlisberger の研究を中心にして-
- HRM研究における"システム"の使われ方 -- 一般システム論との関わりから --
- 各国におけるHR(Human Resources)部門の役割
- アメリカにおけるHR(Human Resources)部門に対する評価--1970年代と1980年代における新たな機能と作業実践の適用の観点からのその理由
- HR(Human Resources)部門の生成と展開--人事・労務管理部門に対する評価
- HRMの生成と展開 : 新たなボトルの中身は以前のワイン?
- HRM(Human Resource Management)の展開--HRMと戦略論の関係
- HRM(Human Resource Management)の展開--ハーバード・ビジネススクールとODとHRMの関係
- チームコンセプトの可能性--日本的チームと自主管理チームの用途・特徴・条件・限界についての一考察
- Management and the Worker の概要 -ホーソン実験について-
- 制度学派と人事管理学派の対立 - 設立時におけるIRRA(Industrial Relations Research Association)と人間関係論を中心にして -