下顎歯列弓に空隙を有する下顎前突の3症例
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概要
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白人にくらべて日本人に多く見られる不正咬合は下顎前突だといわれ, 1・2歯のcrossbiteを含めると矯正患者の約30%が下顎前突であったと報告されている。私の診療所では,開設してから現在まで,約2年の間に来院した矯正治療患者20名の中14名,即ち70%が下顎前突を主訴としており,これら下顎前突の患者の中に従来矯正治療が容易であるといわれている下顎永久歯列弓に空隙を有する,3症例が見られた。用いている矯正装置としては,3症例ともedgewise bracketを点溶接したbandを,萠出している上下顎永久歯に装着して,0,4mmのround wireをbracketに結紮し,III級ゴムによる顎間固定を施した。現在も治療中であるがその経過を報告する。
- 北海道矯正歯科学会の論文
- 1967-10-01
著者
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