容器内の切断した枝における二マイガワキンおよびシイタケの競合に対する温度および水分の影響
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概要
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容器内の切断した枝にニマイガワキンを単独で接種した場合,子座は15〜35℃で生じ,子座形成率は15〜30℃で温度に比例して高くなった.最適温度は30℃であった.ニマイガワキンおよびシイタケを同時に接種した場合,子座形成率および断面占有率は30℃で高かったが,25℃以下では著しく低かった.容器への注水および切断した枝の浸水によって切断枝の含水率を21〜47%に調整した.ニマイガワキン単独接種では21%以上で子座が形成され,30%付近で子座形成率が最も高かった.両菌の同時接種では,子座形成率および断面占有率は21%で最も高く,温度に反比例して減少した.10〜30℃ではニマイガワキン占有部分にシイタケは侵入し,置き換わった.シイタケは15〜25℃では速やかに侵入するが,10および30℃では若干遅くなった.
- 日本きのこ学会の論文
- 2003-04-30
著者
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