移動目標対応型スキャン間相関処理(レーダー信号処理及び一般)
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概要
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船舶交通管理システムや船舶搭載の航法支援の用途で,X帯やKu帯といった高い周波数のレーダが広く用いられている.そのような高い周波数では海面からのシークラッタや雨雪からのウェザクラッタが大きくなり,船舶など海面上のターゲットの認識率を低下させる原因となる.スキャン間相関処理はこれらクラッタを抑圧する効果的な信号処理方法であるが,従来のスキャン間相関処理は高速移動ターゲット信号も抑圧してしまう欠点があった.そこで従来のスキャン間相関処理を拡張し,移動ターゲットでも信号の抑圧が小さく,クラッタをより積極的に抑圧する移動目標対応型のスキャン間相関処理を開発した.本手法を強いシークラッタ環境下の高速移動ターゲットに適用したところ,従来スキャン間相関処理と比べて8dBの信号対クラッタ比の改善を確認した.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2010-12-10
著者
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