米ぬかを用いたホンシメジの栽培
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概要
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米ぬかを含んだ固形培地を栽培袋に1.2kg詰めホンシメジの栽培を行い,成熟した子実体の形成,栄養源として米ぬかと大麦の違い,培地の支持体としてブナおが屑と赤玉土の違いについて調べた.米ぬかとブナのおが屑を混合した培地では子実体は発生しなかったが,米ぬかと赤玉土を混合した培地で子実体が発生した.米ぬかと赤玉土の培地基材としての割合は体積比で1:1が適しており,発生した子実体はひだを形成し胞子を生産する成熟子実体であった.しかし,子実体の発生量は少なく,大麦と赤玉土を混合した培地(体積比1:2)の約30%であった.また,発生した子実体は,最も大きなものが12gで,ほとんどが10gに満たない小さな子実体であった.これらのことから,米ぬかを培地に用いてホンシメジの実用的な栽培を行うのは困難であるが,成熟した子実体を形成させるのは可能であることが示された.
- 2005-04-25