教育・福祉・統治性 : 能力言説から養生へ(<特集>教育・福祉・労働-ボーダーレス化の中での教育学の役割)
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
本稿は、教育(education)の原義を能力を引き出すこととする語源解釈から福祉との連携を図る言説を批判的に検証するものである。人間をその能力において把捉し、国力の増大、社会的福祉の増進を目指そうとする統治言説の系譜は、西洋では近代ポリス論にまで遡りうる。教育と福祉を接合するこの基本的視座を克服すべく、教育の語源を歴史的に再検討し、それが食に支えられた養生の営みであったことを明らかにする。
- 2011-06-30
著者
関連論文
- 18世紀における子どもの性と教育的配慮--英・仏の***についての教導書を中心に
- 教育・福祉・統治性 : 能力言説から養生へ(教育・福祉・労働-ボーダーレス化の中での教育学の役割)
- 18世紀フランスにおけるポリスと教育 : N・ドラマールとその周辺
- 近代統治論とその人間形成観 : 教育・人間・ポリス
- ヘーゲル『法哲学綱要』における教育 : 「市民社会の息子」とポリツァイ
- ポリス論の受容と教育的統治の生成 : 後藤新平『國家衛生原理』を中心に
- 統治技術から人類学へ(統治技術から人類学へ)
- 「かにばば」と胎毒-近世産育書における「胎毒」観の変遷に関する一考察-
- 大学授業実践報告 学生による道徳授業づくりの試み(その2)
- 大学授業実践報告 学生による道徳授業づくりの試み(その1)
- アメリカにおける精神衛生運動と教育 : アドルフ・マイヤーの精神衛生論を手がかりに
- N・ドラマール『ポリス概論』と「教育」 : 18世紀フランスにおける統治理論と家族
- アメリカにおける精神衛生運動と教育 -アドルフ・マイヤーの精神衛生論を手がかりに-
- 『研究論叢』第7号の発刊に寄せて
- 書評 鈴木七美著『出産の歴史人類学--産婆世界の解体から自然出産運動へ』
- 会員調査にみる教育史学と学会に対する意識構造
- 18世紀における子どもの性と教育的配慮 : 英・仏の***についての教導書を中心に