肢体不自由のある児童生徒における日常生活行為の自立度と諸能力との関係
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概要
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本研究では、肢体不自由のある児童生徒の日常生活行為の自立度と身体運動面などの諸能力との関係について調査を行った。175名の児童生徒(6〜12歳)を対象に、彼らの日常生活の実態と能力などの諸要因について、担任の教師より回答を求めた。日常生活については、食事、排泄、衣服の着脱を、諸要因としては、コミュニケーションレベルや知的レベル、身体運動、視覚や聴覚の制限などを項目として含んでいる。主たる分析としては、日常生活実態を目的変数、諸要因を説明変数として、カテゴリカル回帰分析を行った。その結果、「コミュニケーションの表出」「手の動き」「移動」「年齢」などの要因が生活実態に影響を与えていた。これらの知見は、肢体不自由のある児童生徒の自立活動における実態把握や課題設定への活用が期待される。
- 2010-09-30
著者
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