軽度の知的障害のある生徒を対象とした教師評定用ソーシャルスキル尺度の開発の試み
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概要
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本研究は、軽度の知的障害のある生徒のソーシャルスキルを測定するための教師評定尺度を開発することを目的とした。特別支援学校中学部・高等部の担任教師に対し、担任する学級の生徒(計189名)の行動評定を依頼した。その結果、3因子(セルフコントロール・協調行動、言語的コミュニケーション・マナー、仲間関与)28項目が見いだされた。また、信頼性については良好な内的整合性が、妥当性については複数の教員のチェックによる内容的妥当性や、他の尺度を用いての基準関連妥当性、因子分析による妥当性が、それぞれ確認された。その一方で、尺度の安定性や長期的な展望に立った臨床的妥当性の検討等の課題が残った。今後、サンプル数を増やすなどして安定性等を再検討する必要がある。
- 2010-09-30
著者
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