読みへの橋渡しを目指した日本語支援の提案 : ダブル・リライト教材使用の試み
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
JSL の子どもたちが、学習言語としての読む力を獲得しようとする際、認知的にも精神的にも大きな負担となる。そのため、日本語で書かれた読み物を前にすると、固まってしまったり、拒絶したりするなど読みへのアレルギーを抱えている子どもたちは少なくないのではないだろうか。そこで、彼らの負担を軽減し、スムーズに読みの活動に移行できるよう何らかの支援が必要となる。本研究では、「母語リライト」と「易しい日本語リライト」の2 種類を用いた二言語併用リライト教材(国語科編)を使用し、子どもたちとのやり取りから読みの姿勢の変化を観察するとともに、「予測」「再生(要約)」「内容理解度」の観点から「読む力」について調査・分析を行った。また、ダブル・ダブルリライト教材(算数編)を用い、子どもたちの得意科目に読みの活動を取り入れた実践を行い、学習言語としての読みへの橋渡しとなるような支援を提案する。
著者
関連論文
- ダブル・リライト教材使用の試み : 韓国人JSL児童生徒を対象に
- 読みへの橋渡しを目指した日本語支援の提案 : ダブル・リライト教材使用の試み
- リライト教材と単語カードを活用した理科の日本語支援
- 交換日記を通して学ぶ読みの力 : 文字への抵抗感の強い児童を対象に