在宅人工呼吸療法の小児への夜間滞在型訪問看護が母親に与えた影響 : ホームベースレスパイトケアの取り組みの中で
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概要
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在宅人工呼吸療法の小児に対して在宅レスパイトケアと位置づけして夜間滞在型訪問看護を実施した。この研究は夜間滞在型訪問看護が母親に与えた影響を明確にすることを目的とした。一家族が対象で母親に半構造化面接を実施した。見出されたカテゴリーは【母の心身症状の改善】【定期的な自由時間の確保による余裕】【家族の中での自分の健康の重要性の気づき】【自分の心身をいたわる思いの出現】【医療者のケアの質の向上】【家族の関係性の改善】【母の他者への接し方の改善】【医療者との児やケアについての共有感の出現】【ひとりで介護する意識からの開放】【介護意欲の向上】【社会活動の芽生え】であった。ホームベースレスパイトケアとして位置づけした夜間滞在型訪問看護は、QOL向上のために生理的欲求の充足から始めることが重要で、介護を見つめなおす機会を提供し、家族の関係性の改善や閉塞的な介護からの開放、看護ケアの質の向上などの効果が示唆された。
- 日本小児看護学会の論文
著者
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生田 まちよ
熊本大学生命科学研究部
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宮里 邦子
熊本大学生命科学研究部
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宮里 邦子
熊本大学大学院生命科学研究部環境社会医学部門看護学講座
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生田 まちよ
熊本大学大学院生命科学研究部環境社会医学部門看護学講座
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