核力中のテンソル力が引き起こす原子核のシェル進化(最近の研究から)
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概要
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原子核において,魔法数やシェル構造は,その質量,表面の形,さらには存在限界までをも決める極めて基本的なものであり,1949年のメイヤー・イェンゼンの提案以来,原子核によらない普遍的なものとされてきた.ところが,最近の研究から,中性子数や陽子数が変わると,核力の中でもテンソル力が重要な効果を発揮し,魔法数やシェル構造の変化(シェル進化)が起こり,この普遍性が壊れることが明らかになってきた.エキゾチック原子核における,このようなパラダイムシフトについて概説する.
- 2011-03-05
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