地震時におけるスマートホームを利用したアドホックネットワーク
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
本論文では,センシングにより家庭環境を快適にするスマートホームシステムのホームサーバを利用して,地震災害時における被災状況の確認や被災者の救助支援に応用するシステムを提案する.本システムは,緊急地震速報を感知するとホームサーバが必要に応じて近隣のホームサーバと通信を開始し,アドホックネットワークを構築する.各ホームサーバ同士は通信により情報を共有し合うことで,地震発生後に在宅情報などから生き埋めなどの被災者を特定して,救助要請 MAP を作成する.救助要請 MAP は付近のホームサーバからモバイル端末により取得できるため,救助隊や地域の住民が利用することにより救助活動を効率的に行うことが可能となる.本提案を実現するためには,公園や工場などホームサーバが導入できない場所による通信の切断の問題を考慮しなければならない.そこで,そのような場所にホームサーバ同士の通信を補助するための中継機を設置することを提案する.性能評価として,無線 LAN の通信について実測実験を行い,それを基にシステムをモデル化してシミュレーション実験を行う.その結果,本提案を実現するために必要なスマートホームの普及率を示すことができ,中継機の設置によりシステムの有効性が格段に上昇することが分かった.
- 2011-05-10
著者
関連論文
- マルチコアを考慮した並列タブーサーチアルゴリズム
- アレンジメントグラフにおけるオールポート放送アルゴリズム
- 粘菌ネットワークを用いた巡回セールスパーソン問題の解法
- 地震時におけるスマートホームを利用したアドホックネットワーク
- 地震時におけるスマートホームを利用したアドホックネットワーク-生き埋め被災者のための救助要請MAPデータの配信
- 帰宅困難者のためのGPSを用いたリアルタイム地図作成システム
- 帰宅困難者のためのGPSを用いたリアルタイム地図作成システム
- 帰宅困難者のためのGPSを用いたリアルタイム地図作成システム (アドホックネットワーク)
- 帰宅困難者のためのGPSを用いたリアルタイム地図作成システム (モバイルマルチメディア通信)
- 非常時緊急救命避難支援システム(ERESS)におけるリアルタイム協調型避難路探索方式の検討(ポストIPネットワーキング,新世代ネットワーク,ネットワークモデル,インターネットトラピック,TCP/IP,マルチメディア通信,ネットワーク管理 リソース管理,プライベートネットワーク,NW安全性及び一般)
- 人体通信と音声センサを用いた入退室管理システムの設計と実装
- 人体通信と音声センサを用いた入退室管理システムの設計と実装
- 帰宅困難者のためのGPSを用いたリアルタイム地図作成システムの再検討〜Network Simulator 2によるシミュレーション
- 帰宅困難者のためのGPSを用いたリアルタイム地図作成システムの再検討〜Network Simulator 2によるシミュレーション
- B-6-87 P2P型MMORPGにおける動的領域負荷分散(B-6.ネットワークシステム,一般セッション)
- 帰宅困難者のためのGPSを用いたリアルタイム地図作成システム(GPS,位置,モバイルアドホックネットワーク,モバイル時代を支える次世代無線技術,フィールドセンシング及び一般)
- B-7-13 スマートホームを利用した地域コミュニティ情報共有システム(B-7.情報ネットワーク,一般セッション)
- 帰宅困難者のためのGPSを用いたリアルタイム地図作成システム(GPS,位置,モバイルアドホックネットワーク,モバイル時代を支える次世代無線技術,フィールドセンシング及び一般)