神経症候を伴う骨粗鬆症性椎体圧潰に対する一期的な後方除圧と経皮的椎体形成術
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概要
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骨粗鬆症性椎体圧迫骨折では,圧潰椎体の後壁が脊柱管内に突出して脊柱管狭窄をきたし,腰痛に加えて神経症状を呈すことがある.今回,本病態の7症例(平均74歳)に対し低侵襲治療を目的に,一期的に椎体形成術と後方除圧術を施行し短期治療成績を検討した.術後,腰痛は全例で軽快し,JOA scoreは術前10.6から術後20.3,椎体高は前方と中央で有意に改善した.歩行不能であった3例とも歩行可能となり,跛行は4例中3例で消失した.こく短期間の検討では,同法は低侵襲に骨折椎体の前方支持性と神経症状,腰痛を改善できた.同法の有効性を論じるには症例の蓄積と長期経過観察が必要だが,特に固定術が躊躇される症例で治療オプションとなる可能性がある.
- 2011-03-20
著者
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川西 昌浩
医仁会武田総合病院脳神経外科
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伊藤 裕
医仁会武田総合病院脳神経外科
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加茂 正嗣
医仁会武田総合病院脳神経外科
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川西 昌浩
医仁会武田総合病院 脳神経外科
-
田中 秀一
医仁会武田総合病院脳神経外科
-
横山 邦生
医仁会武田総合病院脳神経外科
-
山田 誠
医仁会武田総合病院脳神経外科
-
西原 賢太郎
医仁会武田総合病院脳神経外科
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西原 賢太郎
大阪医科大学脳神経外科
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加茂 正嗣
大阪医科大学 脳神経外科
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伊藤 裕
医仁会武田総合病院 脳神経外科
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田中 秀一
医仁会武田総合病院 脳神経外科
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横山 邦夫
医仁会武田総合病院脳神経外科
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山田 誠
医仁会武田総合病院 脳神経外科
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