頭蓋底腫瘍に対するガンマナイフ治療(<特集>Radiosurgery時代の頭蓋底外科治療)
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
ガンマナイフが脳神経外科領域に登場以来40年以上を経過し,多くの報告がなされてきた.全摘出が難しい大きな頭蓋底腫瘍に対しては手術のadjuvantとして,また小さな腫瘍に対しては初回治療の手段としての地位が確立された.髄膜腫,下垂体腺腫,聴神経腫瘍に関しては平均で5年を超える経過観察にても90%を超える腫瘍制御が,きわめて少ない合併症で得られることが示された.ガンマナイフ本体,治療計画コンピュータ,画像の進歩に伴い現在も治療技術は向上しており,視神経に短い距離で接する程度の腫瘍であれば安全に治療を行うことが可能になり,また聴神経腫瘍の聴力温存率に関してはさらに向上する可能性がある.
- 2011-03-20
著者
-
城倉 英史
古川星陵病院鈴木二郎記念ガンマハウス
-
川岸 潤
古川星陵病院鈴木二郎記念ガンマハウス
-
川岸 潤
古川星陵病院・鈴木二郎記念ガンマナイフハウス
-
城倉 英史
古川星陵病院 鈴木二郎記念ガンマハウス
関連論文
- 1.頭蓋底腫瘍に対するradiosurgeryの治療成績(PS1-5 Radiosurgery時代の頭蓋底外科治療(ビデオセミナー),プレナリーセッション,手術再考,第30回日本脳神経外科コングレス総会)
- 肺癌-脳転移巣に対するγ-knife治療とその適応指標に関する考察
- 3 次元コントラスト MRI 法を用いた後頭蓋窩病変における錐体路および小脳脚障害の評価
- 小児後頭蓋窩腫瘍に対する Occipital Transtentorial Approach
- 40 特異な経過をたどった脳動静脈奇形(AVM)治療後の難治性てんかん症例(北日本脳神経外科連合会 第29回学術集会)
- 7. 定位放射線治療の合併症(Part 2:定位放射線治療, PS2-1 多様な治療 modality の現状と展開, 第27回 日本脳神経外科コングレス総会)
- 8.頭蓋底髄膜腫に対するガンマナイフ治療(PS-3 良性脳腫瘍の治療:手術とradiosurgery,プレナリーセッション,第26回 日本脳神経外科コングレス総会)
- 小さな脳動静脈奇形の自然歴 : ガンマナイフ治療を施行した2000例の初回出血の検討
- 2.脳動静脈奇形に対するガンマナイフ治療 : その的確な診断と治療(PS 2 定位放射線治療の的確な診断と治療)
- 3.脳動静脈奇形に対するガンマナイフ治療の役割 : 10年間の経験をもとに
- 76 左小脳動静脈奇形の流出静脈が責任血管と考えられた右三叉神経痛の1例(北日本脳神経外科連合会第26回学術集会)
- 47 肺転移をきたした頭蓋内髄膜腫の一例(北日本脳神経外科連合会第26回学術集会)
- GH産生腫瘍90例の長期治療成績より見た治療選択への提言
- 成長ホルモン産生腫瘍85例の長期治療成績と治療戦略
- Cushing病の治療と長期予後および治癒判定基準 - 下垂体手術, gamma knife療法および薬物療法 -
- 多様化した治療手段の中でのAVM治療方針決定 -東北大学におけるボードシステム-
- 海綿静脈洞部腫瘍に対するガンマナイフ療法の意義
- 多様化したAVM治療手段のなかでの治療方針決定 : 東北大学におけるボードシステム
- 日本におけるradiosurgeryの現況 : 第4回日本定位的放射線治療研究会アンケート報告より
- F-36 ラット扁桃核キンドリングモデルにおけるGamma-knife Radiosurgeryの効果 : 第二報
- ホルミウム・ヤグレーザー誘発液体ジェットに随伴する衝撃波 : その医療応用への可能性について
- MR spectroscopy が鑑別診断に有用であった血管内悪性リンパ腫の1例
- 1.神経内視鏡手術用具および周辺機器
- 脳室内腫瘍に対する神経内視鏡による生検術 (あゆみ 内視鏡を使用した脳外科手術)
- Stereotactic Neuro-radiosurgery (特集 第32回脳のシンポジウム) -- (低侵襲脳外科治療への工学的支援)
- 定位放射線治療の合併症(定位放射線治療の現状と展望)
- 頭蓋底髄膜腫に対するガンマナイフ治療(頭蓋咽頭腫,頭蓋底髄膜腫)
- 2.頭蓋底髄膜腫に対する定位放射線治療
- 頭蓋底腫瘍に対するガンマナイフ治療(Radiosurgery時代の頭蓋底外科治療)
- 2. 大きなAVMに対するガンマナイフ治療(PS1-1 血管奇形の基礎と臨床,プレナリーセッション,脳神経外科学の課題,第32回日本脳神経外科コングレス総会)
- 大きな脳動静脈奇形に対する定位放射線治療
- Stereotactic Radiosurgery for Large Cerebral Arteriovenous Malformations