頭蓋底髄膜腫に対するガンマナイフ治療(<特集>頭蓋咽頭腫,頭蓋底髄膜腫)
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概要
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ガンマナイフによる頭蓋底髄膜腫の治療成績を概観する.治療成績に関しては,当初経過観察期間の短かさか指摘されていたが,治療後10年以上を経過した症例の蓄積が進み,なお90%前後の高い局所制御が,きわめて低い合併症率とともに報告されている.(1)10〜12Gy前後の低線量で長期の腫瘍制御の実績が積み上げられてきたこと,(2)視神経,視交叉の耐用線量に関する知見の蓄積,(3)定位的治療に必須の歪みの少ないMRI画像,治療計画コンピュータの進歩などに伴い,より視神経に近接した腫瘍,ないし短い距離であれば視神経に接する腫瘍の治療も可能となった.ガンマナイフは頭蓋底髄膜腫の治療手段として確固たる地位を築いたと考える.
- 日本脳神経外科コングレスの論文
- 2007-06-20
著者
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