通信制高校の託児室と学習権の保障 : 全通研加盟校へのアンケート調査を中心に
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概要
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通信制高校は戦後、教育の機会均等を掲げ、勤労青年への教育の機会を保障していく制度の一つとして始まる。就労者はもちろんのこと家事を行う主婦や病気療養中の者など広く学習の機会を提供してきた。近年は中退者や不登校者などの受け入れが進んでいる。 通信制では様々な生徒を受け入れているが、この中には子育て中の者も含まれている。家事や就労と育児を両立させながら学習を続けることを願っている者たちである。これに対し通信制高校の中には託児室という施設・制度をもつ学校がある。育児をしながら学習が続けられるように、登校日に子どもを預かる制度である。育児が必要な者にとって学習支援を意味するものである。今回はこの託児室の制度について調査を行った。全国の通信制高校にアンケート調査を実施し、子育てを行う生徒の状況、託児室の設置、運営などの調査を行った。この結果をもとに通信制高校にとって託児室がもつ意義を明らかにし、子育てをしながら学習を続ける生徒の学習環境、託児室を設置維持して行く上での課題を考察する。
- 埼玉学園大学の論文
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