通常の学級に在籍する児童の算数困難に関する実態調査
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
小学校において、算数の学習に困難を抱える児童がいる。本研究では、算数の学習に困難を示す児童が、どれくらい存在し、いつ頃から困難を示すのかについて調査した。調査方法は、算数に関係したチェックリスト(「計算する」と「推論する」の2つの領域)を用いて、担任教師に各児童への評価を行ってもらった。対象は、小学校の通常の学級に在籍する2〜6年生2227人である。調査の結果、算数に困難を示した児童は、109人(4.9%)で、性差は認められなかった。また、2〜6年生の発生率はほぼ5%前後でと同じで、学年による差も認められなかった。このことから、小学校2年生という早い段階で、算数に困難を示す児童を発見し、支援していける可能性が示唆された。
- 2010-05-31
著者
関連論文
- 特別支援学校における自閉症児にAACを活用したコミュニケーション指導の実態
- 読み能力に関与する認知特性 --音韻意識と短期記憶の検討--
- 発達障害の理解と支援--支援者がめざすゴールとは (特集 第57回精神保健シンポジウム(秋田) 発達障害者の支援を考える--医療、教育、行政の立場から)
- 軽度発達障害に関する小・中学校教師の意識調査
- 養護学校の特別支援教育コーディネーターがはたす新たな教育的支援 〜「個別の教育支援計画」を活用したチーム支援の実践〜
- 自閉症児にVOCAを活用したコミュニケーション指導
- 小学校低学年児童における音読力と音韻意識との関連
- 人工内耳のリハビリテーション--成人例と小児例 (日本特殊教育学会第37回大会イブニング・レクチャー報告)
- 難聴幼児における統語機能形成の試み (障害児のことばとコミュニケーション)
- 高度難聴幼児における統辞機能形成の試み
- 秋田県における新生児聴覚スクリーニング事業開始後の支援対象児の変化に関する実態調査
- 音韻意識と読み能力との関係 -- 成人の読み自己評価と音韻意識課題成績の検討 --
- 通常学級に在籍する軽度発達障害生徒への支援 --特別支援教育コーディネーターがリードするチーム支援--
- 自閉症の感覚過敏に着目した授業改善の取り組み
- 特別支援教育コーディネーターの指名と養成研修の在り方に関する検討
- 自閉症の感覚過敏に着目した授業改善の取り組み : 秋田大学附属養護学校小学部の実践から
- 人工内耳装用者の実生活での使用状況 : 日常生活のアンケート調査から
- 盲・聾・養護学校に在籍する聴覚障害重複児の実態調査
- 幼児期に特異的言語発達遅滞と診断された子どもの就学後の予後 : 特に言語理解遅滞群について
- 学校現場におけるADHD(注意欠陥/多動性障害)の現状と課題 : 秋田県内の情緒障害学級の実態調査から
- 特異的言語発達遅滞児の予後 : 発達検査を用いた予後の予測
- 人工内耳使用者の電気的アブミ骨筋反射 : - 小児のCレベル推定への応用 -
- 発達性読み書き障害の早期発見に向けての検討 -小学低学年児童へのスクリーニング検査の実施-
- 通常学級で学ぶ人工内耳装用児への支援--FM補聴システムによる語音聴取改善の検討
- 補聴器装用が困難な軽度・中等度難聴児の検討
- 幼児期に特異的言語発達遅滞と診断された子どもの予後--就学後のアンケート調査
- 知的障害特別支援学校に在籍する発達障害児の現状と課題 -知的発達に遅れのない発達障害児の事例的検討-
- 通常の学級に在籍する児童の算数困難に関する実態調査
- ICFの視点を取り入れた教育支援における本人参加の重要性 〜インタビュー調査をもとにした事例的検討〜
- 特別支援学校に在籍する知的発達に遅れのない発達障害児の現状と課題-全国知的障害特別支援学校のアンケート調査から-
- LD等を対象とした中学校通級指導教室の現状と課題 〜中学校通級指導教室を担当する教員へのインタビュー調査から〜
- 特別支援教育支援員の現状と課題 -特別支援教育支援員へのアンケート調査から-
- LD等を対象とする通級指導教室の現状と課題 -学級担任との連携に視点をあてて-
- 特別支援学校に在籍する知的発達に遅れのない発達障害児の現状と課題 (2)-教員が抱く困難性について-
- ダウン症児童生徒の肥満予防に関する保護者の意識調査
- 特別支援教育における学校コンサルテーションの充実に向けて : コンサルタントが抱く困難性と求められる専門性
- 特別支援学校に在籍する知的発達に遅れのない発達障害児の現状と課題(3) : 生徒指導上の新たな課題と対応
- 選択性緘黙の児童への関係性を重視した教育相談の取組 : 自閉症スペクトラムの教育的アプローチを取り入れた事例的検討