デザイン思考過程の分析 : デザイン思考過程に関する研究(2)
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概要
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第1報ではデザイン過程における思考の属性を明かにした。本報では対象,製品サイクルの観点,デザイン要素,操作という4つの思考の属性を切り口として思考単位の累積出現頻度グラフの分析,思考単位間の推移パターンの分析,創造的アイデアの生成過程の分析などを行ない,デザイン思考過程の一般的特性を究明した。その結果,デザイン要素の側面からみた場合,デザイン思考過程がニーズの発見,製品のデザインの発想,使用のパターンの予測という3つの部分的思考過程によって構成されていることが確かめられた。また,操作の側面からみた場合,「関連製品の情報や知識を探索し,それを問題化して問題点とニーズを明かにする。また,その解決案としてアイデアを提案し,それがデザイン・テーマに適合するかを評価する。さらに,解決案や評価結果に対して再び問題化を行ない,アイデアの展開を活性化していく」という基本的な思考の流れが明かとなった。
- 日本デザイン学会の論文
- 1995-11-30
著者
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