街路整備での環境価値形成における環境装置デザイン方法 : 環境装置デザイン方法に関する研究(3)
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概要
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現在,我が国では,魅力ある都市環境を形成するために,都市の主要な公共空間である街路(都市内道路を指す)の個性的な整備が求められている。この研究では,街路整備における環境装置デザインの方法と,その役割を明らかにすることが目的である。研究の方法は,街路延長や幅員構成などの街路規格がほぼ同等で,沿道の土地利用や利用状況などの環境特性が異なる街路整備事例の比較検討を行った。比較検討に際しては,環境特性(コンテクスト)の比較から,街路における環境価値(空間・情報・時間価値)と,具体的な整備実態との関係を調べた。その結果,街路規格が同等でも環境特性の違いによって,環境価値を引き出す方法が異なることが確認された。このことから,街路整備における環境装置デザインでは,街路の環境特性が街路の構成要素を結びつける要因となり,街路の秩序化と個性化に適した環境価値の違いを見出すことが,環境装置として再構築する方法となることを明らかにした。
- 日本デザイン学会の論文
- 1992-03-30
著者
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