道路内構成要素の集約による秩序化の方法 : 環境装置デザイン方法に関する研究(II)
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概要
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我が国の都市環境は,さまざまな要素が無秩序に装備され,まとまりのある景観が形成されていない。特に公共整備される道路は,多様な要素が個別に乱立している。道路は都市の貴重な公共空間であり,快適な屋外環境を提供する場所でなければならない。この研究では,都市圏の代表的な道路の実態調査を行い,道路内要素の種類と分布を分析し,環境装置の類型別に実態調査要素の理論上での集約を行った。その結果,環境装置の類型化による集約が,道路内要素の整理の点で有効な方法となる可能性を導いた。そして,先進事例調査を通してその可能性の検証を行った結果,集約の方法には,情報と空間整理のための共架による集約方法と,情報と空間価値を引き出す集約方法があることを確認した。また,この雑多な道路内要素を整理し価値つげる「集約による秩序化の方法」が,環境装置デザインの有効な方法の一つであり,道路計画上での基本的な役割を担うことを示唆した。
- 日本デザイン学会の論文
- 1992-02-01
著者
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