住空間における家具配置 : 集合住宅を対象として
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概要
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本研究は,集合住宅を対象に,同一面積,同一間取りの住空間における家具使用状況について調査を行い,家具配置及び居住者の部屋に対する広さの意識について考察を試みた。家具配置は,各々の居住者によりなされているが,家具配置状況には共通したパターンが認められ,それぞれの家具は,主に部屋の平面プラン及び用途,家具の形状及び用途により配置位置が決定されると考えられる。しかし,部屋に配置される家具の量に対し,家具配置に適すると考えられるスペースの不足から,日常生活に不便を生じると考えられる位置に配置せざるを得ない状況も認められる。住空間に配置されている家具の量は,調査対象住宅における4室全体の家具占有率からみた場合,若い世代で少なく,上の世代で多い。しかしその差は少なく,若い世代ですでに最も多い世代の87%に達している。また,住空間の各室に対する広さの意識は,20%の家具占有率が目安になると考えられ,これを越えた家具占有率を示す部屋で狭苦しく感じられる割合は高くなる。
- 日本デザイン学会の論文
- 1988-03-31
著者
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