機器における安全性デザインプログラム(第23回研究発表大会概要集)
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概要
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製品の安全性対策は過去の事故例にもとづく同種事故の再発防止という面からの方法が強くそれによる効果も大きい。しかし部分,又は部品レベルの対応に傾斜し製品の全システムを考慮した体系的なものが欠けていると考えられる。本論では安全性要求事項をもとに安全性解析の方法,及びそれらをもとにして安全性のデザインプログラムの考察を行なった。これは工業デザインや人間工学における設計,評価方法の一環としてのデザインプログラムである。このプログラムによって製品の安全性が開発の初期段階より検討され,事故のない安全な製品として生産される体系的な方法が得られた。ここで結論として 1.製品の安全性は強い社会要請(PL=product Liability:製品責任と呼ばれる)であり,その安全性は開発段階でほぼ決定される。2.安全性確認のための体系的なデザインプログラムの必要と,その基本的デザインプログラムが得られた。3.安全性については人間の物理的要求,精神的要求に准処する必要がある。
- 日本デザイン学会の論文
- 1976-10-15
著者
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