眼動脈塞栓術後に摘出した視神経血管芽腫の1例
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概要
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視神経腫瘍はまれであり術前診断に苦慮することが多い.症例は12年前に左眼を失明した33歳男性で, 頭部外傷後にCTで脳腫瘍を指摘された.MRIで左視神経管内から前頭蓋底にかけて強く造影される腫瘍を認め, 両側の視索にも浮腫様変化を認めた.脳血管造影で左眼動脈から栄養される腫瘍濃染像を認めたため, 左眼動脈のコイル塞栓後に摘出術を施行した.病理診断は視神経発生としてはきわめてまれな血管芽腫であった.特にvon Hippel-Lindau病を疑わせる所見や家族歴はなかった.術後MRIで視索での浮腫は改善し, 新たな症状を呈することなく軽快退院した.視神経血管芽腫の文献例をまとめて特徴を記載する.
- 2011-02-20
著者
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瀬戸口 美保子
社会保険下関厚生病院病理部
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安藤 彰
下関厚生病院(社保) 脳神経外科
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江口 裕規
山口大学脳神経外科
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大田 英則
下関厚生病院(社保) 脳神経外科
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大田 英則
社会保険下関厚生病院 脳神経外科
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江口 裕規
社会保険下関厚生病院 脳神経外科
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大下 昇
社会保険下関厚生病院 脳神経外科
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安藤 彰
社会保険下関厚生病院 脳神経外科
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瀬戸口 美保子
下関厚生病院(社保) 消化器外科
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瀬戸口 美保子
社会保険下関厚生病院検査部病理
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瀬戸口 美保子
社会保険下関厚生病院病理
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志摩 秀広
社会保険下関厚生病院脳神経外科
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大田 英則
山の田クリニック
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瀬戸口 美保子
社会保険下関厚生病院病理診断科
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