産褥早期における皮膚表面温度およびリラクゼーション尺度による乳房マッサージの評価

概要

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目的 : 乳房マッサージによる, リラクゼーション尺度, 乳房緊満感および皮膚表面温度の変化を明らかにし, さらにリラクゼーション尺度および乳房緊満感と皮膚表面温度との関係を明らかにする。方法 : 対象者は乳房マッサージを受けた20人, 受けなかった17人であり, 赤外放射温度計サーモトレーサで額中央部, 示指尖部, 鼻尖部の皮膚温度を測定し, 乳房緊満感はVAS, リラクゼーションを評価した。結果 : マッサージ群のみ, 額中央部, 示指尖部, 鼻尖部の皮膚温度に有意な温度上昇が認められ(P<0.001), 乳房緊満感も減少が認められた(P<0.001)。リラクゼーション尺度4項目中3項目にマッサージ群のみ有意差が認められた(P<0.001)。マッサージ後の額中央部温度と「身体の力が抜けていた」「安心していた」と, マッサージ前後の額中央部温度の差と乳房緊満感との差に有意な正の相関が認められた。考察 : 主観的, 客観的指標の結果から, マッサージによりリラクゼーションが得られたと考えられる。また, 額中央部温度と乳房緊満感, リラクゼーションの主観的指標は関連があり, 額の温度がリラックスを表す重要な指標となると推察される。