埼玉の近代文化2 : 児童文学における展開 佐藤紅緑・壷井栄-
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概要
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近代埼玉の文化思潮を、その郷土的特質の一端を支える〈文学〉、就中〈児童文学〉の史的展開から考察する。1 【佐藤紅緑「あゝ玉杯に花うけて」】 浦和を舞台とする同作品は、文学史的には、大衆的児童文学論争を惹起し、派生しては、旧制中・高等学校および師範学校の学制の問題、大日本雄弁会講談社が生み出した大衆文化の問題、これらそれぞれの検討を要請する。2 【壷井栄の埼玉を舞台とする文学作品】 栄の〈埼玉もの〉の多くは、熊谷・鴻巣を作品舞台とする。戦中・戦後期の埼玉の社会世相を、文学の言説から検証する。 本稿は、〈埼玉児童文学論〉の学的確立とともに、埼玉文化の〈未来像〉を措定することを目的とする。なお本篇は、「埼玉学園大学紀要」〈人間学部篇〉第4号に掲載の、「埼玉の近代文化-- 児童文学における展開・石井桃子 -- 」の続編に位置する。
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