埼玉の近代文化 : 児童文学における展開・石井桃子
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
埼玉の文化は、幸魂の字義通り、豊かな自然と、民という富に恵まれ、文学の豊穣も万葉の昔より約束されてきた。下っては、その近代文学もおもむろに歴史を重ねつつあるが、ここでは、埼玉の児童文学の展開に着目した。浦和出身の石井銚子は、日本のみならず国際的な児童文学者として知られるが、その多様な文業(児童文学作家・理論家・翻訳家・児童図書館組織者・編集者)の検証を行った。自伝「幼ものがたり」に顕現する埼玉人としての石井、さらには、リリアン・H・スミス(カナダ)の児童文学理論を受容した国際人としての石井、その重層的個性から、埼玉の郷土の特質を探った。
著者
関連論文
- 日本におけるアントン・チェーホフ文学の受容 : 井伏鱒二の「桜の園」理解
- 埼玉の近代文化 : 児童文学における展開・石井桃子
- 戊辰函館五稜郭の文学-佐幕・転向・プロレタリア リアリズムをめぐる物語
- 埼玉の近代文化2 : 児童文学における展開 佐藤紅緑・壷井栄-