トマト施肥条件と化学成分
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概要
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トマトの味と化学成分の関連を明らかにする目的で,施肥条件の著しく異なるトマト,標準施肥(S区),窒素過多(N区),リン酸過多(P区),カルシウム過多(Ca区)の登熟中の化学成分を分析した。1.滴定酸度の変化はどの区でも大差がなかった。2.Ca区の還元糖量は他の3区に比べて低く,還元糖量に対するケトース量の比率も低かった。食味も明らかに劣った。3.L-グルタミン酸はどの区でも登熟に伴って相加したが,γ-アミノ酪酸はS区で減少し,N区,P区で変化が少なく,Ca区で増加した。従って,L-グルタミン酸/γ-アミノ酪酸の比は,S区で登熟に伴う増加が大きかった。食味はS区が一番良好であった。4.トマトの食味には還元糖とL一グルタミン酸/γ-アミノ酪酸の比が関係すると考えられる。
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