ポジティブな生き方態度の形成要因に関する検討 : 青年期から高齢期を対象として
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概要
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青年期(大学生)から高齢期の人びとを対象に,ポジティブな生き方態度の形成要因についての検討を行った。男女共に加齢に伴って積極的な生き方態度が強まっていき,特に中年期女性においてその傾向が著しいことが見出されている。そこで,ポジティブな生き方態度に変化していく要因は何であるのかについて,生き方態度の男女の相違が特徴的であった中年期を主として取り上げながら,測定尺度によるものだけでなく自由記述分析も含めた検討を行った。その結果,ポジティブな生き方態度の形成要因として,ありのままの自己受容,他者懸念からの脱却,ありのままの自己を生きる姿勢,他者からの受容感(自分を受容してくれる他者の存在),仕方のないことに対するあきらめや折り合いをつける姿勢,自己成長的な人間関係観,ボランティア活動や社会的活動,趣味をもつことや教養講座の受講その他,何らかの行動を具体的に起こすこと,宗教的側面,目標や打ち込むべきものがあること,意味志向性や自己の存在価値感,人的なネットワークを持つことなどが見出された。
著者
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