青年期における人間関係の悩みに関する検討
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概要
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本研究では、大学生男女を対象とし、人間関係の悩みに関する自由記述をとおして検討を行った。その結果、悩みが生じる人間関係の種類としては、友人関係や恋愛関係、家族関係、先輩後輩関係やアルバイト先の人間関係などが挙げられていた。また、具体的な悩みの内容としては、「性格領域」に分類されるものが最も多く、次いで、「対人スキル不足・コミュニケーションスキル不足」や「心を許せる友人がいない・希薄な人間関係」、さらに「合わない相手との関係」、「考え方の異なる他者との共存」などに分類されるものが挙げられていた。男女の差異としては、「ありのままの自分が出せない」や「人との距離のとり方」についての悩みは女子のみにみられた。特に、前者は女子の中でも比較的上位に挙がっていた。また、悩みがないと回答した人の場合、その理由として、「現在良好な人間関係を築くことが出来ているから」とする回答が最も多かった。2番目に「人間関係観」に分類されるものが挙がっており、人間関係における葛藤を乗り越え、自分なりの人間関係観をもつことによって悩みを多少なりとも軽減するに至った様子が窺えた。また、悩まずに済むように「良好な人間関係を築く努力をしている」とする回答もみられた。
著者
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