マルサス地代論の展開 : 『地代論』と『原理』第3章の第6節以降を中心にして
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概要
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論説(Article)マルサスは1815年に『地代論』を出版し、そして5年後には『経済学原理』初版を出版し、そして死後の1836年に『原理』第2版が出版された。この論文では、『原理』初版の最後の5節を中心にして、『地代論』から『原理』第2版までの地代論の発展が考察される。そして、穀物高価格が経済に与える影響についての考えが、『地代論』と『原理』とでは異なっていること、1823年に出版された『価値尺度論』が第2版での第3章の改訂に大きな影響を与えたことが示される。Malthus published An Inquiry into the Nature and Progress of Rent in 1815 and the first edition of Principles of Political Economy after 5 years, and posthumously the second edition of Principles was issued in 1836. In this paper, focusing on the last 5 sections of chapter 3 in the first edition of Principles, we consider the development of the theory on rent from Rent to the second edition of Principles. It is shown that the views about the influence which a high price of grain had on economy differed between Rent and Principles, and that The Measure of Value published in 1823 had a great influence on the revision of chapter 3 in the second edition.
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