消費者金融会社における、戦略的CSRとしてのマイクロファイナンス
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概要
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本報告は、マイクロファイナンスを、消費者金融サービス会社において用いられる戦略的ツールとして、企業の社会的責任の実効化のためにとらえようとする試みである。マイクロファイナンスは、消費目的に融資資金が利用されること、高い取引費用、担保を必要としないこと、などから、消費者金融に類似すると言える。そのため、消費者金融サービス会社のノウハウは、マイクロファイナンス機関にも効果的に用いることが出来よう。他方、"企業の社会的責任"というコンセプトは、明確な定義はまだ定まっていない。また、その究極の目的についても、意見は定まっていない。そこで私は、企業の社会的責任"を、競争優位のツール、究極的には、利潤追求の一手段として定義したいと考える。そして、企業の社会的責任が究極的に利潤追求のための戦略として定義づけられた場合、マイクロファイナンスは、この目的に効果的に資すると考える。私は、マイクロファイナンスがどのように消費者金融サービスと関連し、そして、どのようにマイクロファイナンスが消費者金融サービス会社において企業の社会的責任に資することができるかをこの報告で述べていきたいと考える。
- 2005-09-30
著者
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