英語教員に求められる英語力の指標 : 日本と香港の事例から
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概要
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2000年代に入り,わが国の英語教育改革は加速し,文部科学省が策定した英語教育政策「英語が使える日本人のための行動計画」に英語教育に携わる多方面の人々が様々な形でかかわっている。その中でも,英語教師の授業力ばかりでなく英語力不足が指摘されたことを受け,その改善に向けた英語教員研修などの取り組みが進行中である。英語教師が一定の必要な英語力を有していなければならないのは当然のことである。しかし,これまでのところ英語力とはどのようなものかという議論は十分とは言い難いというのが現状である。本稿は,英語力の多面性を述べた上で,近年日本と香港で提示された英語教員の英語力指標(特に,香港で提示されている教室内英語にかかる尺度)を比較・検討し,今後の英語教員研修を考える上での基礎資料を提供することを目的とする。特に本稿では,香港で提示された教員に求められる英語力(The Language Proficiency Requirement)および教室内英語の尺度(Classroom Language Assessment-Scales and Descriptors)を検証することにより,日本の英語教員のための英語力指標の構築への示唆を得る。
- 日本教科教育学会の論文
- 2008-03-25
著者
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