数学史導入の指導方法の違いによる高校生の微分積分法学習における意識調査
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概要
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数学教育に数学史を活用する際の指導法として,数学史先行型指導法と技能先行型指導法を提言し,微分積分法学習に適用することによって数学史導入の効果の違いを調べた。数学史先行型指導法は,学習の最初から数学史を活用し数学が形成されるときの視点,数学的な見方・考え方のよさを認識させるという学習のプロセスを重視し,技能先行型指導法は,最初に解法を学習させ,その後で理解を助けるために数学史を活用する方法である。その結果,数学史の活用により,数学史先行型指導法では,情意面の意識においてのみ明らかな効果が得られるのに対して,技能先行型指導法では情意面及び知識・技能面の意識の両方で効果が得られた。
- 日本教科教育学会の論文
- 2001-06-30
著者
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