数学学習において数学を"ヒューマナイズ"するための数学史の活用と方法論(数学史と教育数学教育-理論と実践のはざまから)
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概要
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本論文は、数学学習における数学史活用の目的と有用性を主張するとともに、数学史活用の目的を達成するための方法論を提言した。数学学習における数学史活用の目的は、数学学習において数学を"ヒューマナイズ"することである。"ヒューマナイズ"するとは、数学学習に人間の知的精神活動の有様を取り込むことであり、数学的な考え方の真髄を探ることである。数学史活用の方法論として、歴史発生的アプローチに基づく「数学的活用の三原則」を提言した。「数学史活用の三原則」とは、数学学習において「純粋な数学的知識の獲得」、「数学的な考えの真価の認識」、「歴史知識の獲得」の場面を取り入れることである。また、これらを構造的に表した「数学史活用の基本的枠組み」を示した。数学史活用の目的及び方法論に基づいて、「数学基礎」の一単元としてピタゴラスの定理-発見と証明-の教材モデルを提示し、知識獲得のプロセスに重点を置いて授業実践を行った。
- 東京理科大学の論文
- 2002-10-01
著者
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