地学分野の学問構造と学習理論 : 科学史的視点から
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概要
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科学はその学問における固有の構造と特質を有する。この固有の構造を無視し,また理解なくして子供の学習は成立しない。氷河期論という概念の科学史的考察から,地学分野の学習はいかにあるべきかここにあるモデルを提供した。結果として,この分野の歴史的発達は3つの知識形成の段階によって特徴づけられる。もし教材を歴史的に配列し,これらの段階を教育心理学者による学習理論の根本仮定と対比するとき,Gagneのそれは小学校低学年から高学年にかけて,Piagetのそれは小学校高学年から中学校低学年にかけて,Ausubelのそれは中学校高学年にかけて優位と考える。それ故学習理論の教育現場での利用は,その知識の構造的特質によって決定されるべきである。
- 日本教科教育学会の論文
- 1983-12-30
著者
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