家庭科における消費者教育 : 日米比較でみるその位置づけ
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概要
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わが国の家庭科教育における消費者教育は如何に位置づけられているかを明らかにし,さらに今後への示唆を得る目的で,米国の家庭科における消費者教育の調査を行ない。併せてわが国との比較を行なった。その結果次の如き知見を得た。(1)米国の家庭科における消費者教育には,家庭科内の1領域型・家庭経営領域内含有型・家庭経営との1領域2分型・消費者教育主導型の4類型がみられた。(2)米国家庭科における消費者教育の到達目標は,意思決定・経済的,人間的自立・金銭管理・家庭経営などに強調点がみられるが,州により範囲・程度に相違がある。(3)到達目標の領域別日米比較では,米国は各領域に平均的に分布し,日本は家庭管理と食物領域とて80%を超える片寄りがあった。(4)到達達目標の認識領域水準をブルームの分類学に依って比較すると,米国では低水準に片寄る州,高水準まで分布する州と州により相違があった。日本の到達目標は低水準片寄り型であった。
- 日本教科教育学会の論文
- 1983-12-30
著者
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