児童の実態調査の一方法としての「自己意識」の信頼性に関する研究(1) : 小学生における走り高とびを例にして,意識と行動の整合性,非整合性という観点から
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概要
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授業を進めていくうえで,子ども達が,どのような心的状態であるのかを的確にとらえることは,教師にとって大切なことである。ところで,子ども自身の言葉によって言い表わされた意識状態は,授業者にとって,一体どこまで信頼できうるものだろうか。今回は,目標がはっきりしており,しかも成功-失敗が明瞭に区別できる走り高とびを例にして検討してみた。その際,研究の視点として,認知心理学の「メタ認知」という観点から考察してみた。そしてその結果,子どもの自己意識は,充分に信頼できうるものだという結果が得られた。またその自己意識(メタ認知)は,いま直面している課題解決に有効な情報を与えてくれる経験(メタ経験)に,大きく依存していることがわかった。
- 日本教科教育学会の論文
- 1983-06-30
著者
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