「批判的歴史授業」の構想 : A.クーンの歴史教授学
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概要
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教科教育学は,教科の目標に出発点をもった目標-内容-方法の一貫性として立てらねばならないだろう。教科の目標は,子どもがその教科を学習する意義を表明したもの故に,この意義が明確に根拠づけられてはじめて,一貫性もより有効なものになるであろう。本小論は,A.クーンの「批判的歴史授業」論を手がかりにして,上の根拠づけと一貫性の問題に接近した。クーンは歴史教授をフランクフルト学派の「批判理論」の中心概念である「自己解放」によって根拠づけるとともに,その概念によって一貫性を構想している。考察で,目標の根拠づけには,科学論と結びついた社会理論が有効であることが,明らかになった。
- 日本教科教育学会の論文
- 1979-04-30
著者
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- 桐谷正信著, 『アメリカにおける多文化的歴史カリキュラム』, 東信堂, 2012年, A5判, 267頁, 3,600円+税