「子ども虐待」への保護者参加型支援モデルの構築を目指して : 児童相談所における家族再統合についての取り組み
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概要
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本論の目的は虐待により親子分離された家族の再統合を進めるための有効な実践モデルを提示することにある.虐待事例は,しばしば子どもの安全を確保するための強制的介入として始まる.そのため,児童相談所は保護者と対立的な関係になってしまう.そして,対立の文脈から家族のリスクや問題点により注目が集まり,「専門家」の立場からのアセスメントとそれに基づく指導が行われることになる.家族は,それらのアセスメントとプログラムを受けることを余儀なくされる.結局,家族は無力な存在とみなされてしまう.ここで,家族支援を考えるための大切な論点は,保護者の潜在的なストレングスにいかに注目できるか,についてである.本論では,虐待に至った保護者と進める有効な当事者参加型実践モデルについて検討したい.
- 一般社団法人日本社会福祉学会の論文
- 2007-11-30
著者
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