「虐待」を受け止め難い保護者に対する指導・支援モデル : 対立関係の外在化と「チェックリスト」を使ったアプローチ
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概要
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本研究の目的は,子ども虐待を受け止め難い保護者に対しての効果的な支援モデルを提起することである.最初に,保護者に子ども虐待を告知することの意味について検証した.次に,児童相談所が,保護者に虐待を告知するときに,保護者を大きく,4つのステージに分類できることを示した.それらは,相談レベル,潜在的相談レベル,対立レベル,そして,選択的相談レベルである.とりわけ,大切なのは,対立レベルにある保護者とどのように,関係を結ぶかということである.そして,対立レベルにある保護者の態度と動機を変容するために有効なアプローチとして「外在化技法」を紹介した.さらに,選択的相談レベルにある保護者に「お子さんとの関係を考えるためのチェックリスト」を使いアプローチした.それにより,保護者が子ども虐待を認めるための動機と可能性を高めることを試みた.
- 一般社団法人日本社会福祉学会の論文
- 2005-11-30
著者
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