28 1層建物の温度応力立体解析-1(構造系)

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先に壁及びスラブをすじかいに置換し、桁行方向対称10スパン、スパン方向対称2スパンの1層建物の温度応力を立体解析し、諸性状について検討した。壁及びスラブのすじかい置換は、耐震壁についての計算法を準用したものであるが、地震時応力と温度応力の性状が異なるため、耐震壁の計算には必要のない幾つかの仮定を付加した。例えば梁部分の材軸方向の伸縮に関与する断面積等であるが、これらの仮定の妥当性についてはこれまで検討されていない。またすじかい置換によると、壁及びスラブの応力度分布を充分に把握できない。このため著者等はより精度の高い解析結果を得ることを目的に、周辺が部材に囲まれた板の温度応力解析を行い検討してきた。本報は、以上の検討結果を参照し、壁及びスラブをラーメンタイプのトラスに置換し、梁・柱を線材とする計算法を、先の報告で解析した図-1のラーメンに適用して解析し、得られた結果について検討したものである。図-1において、桁行方向の側ラーメンの(2)ラーメンと、スパン方向の各ラーメンには壁は無く、桁行方向中央の(1)ラーメンに壁を図示のように配置した。なお、Bタイプについてはl_y=600, 500, 400, 300cm.その他のタイプはl_y=600cmとした。部材断面は全て同じで、屋根梁(_RG)30×60cm,基礎梁(_FG)35×80cm.柱50×50cm,壁及びスラブ厚15cmである。

28 1層建物の温度応力立体解析-1(構造系)

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