ブックマーク類似度を用いたソーシャルブックマーク汚染対策手法の提案と評価

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現在,非常によく利用されている Web サービスの一つに,ソーシャルブックマークがある.ソーシャルブックマークは,ユーザのブックマークを公開,共有する Web サービスである.Web ページ毎にブックマークしたユーザ数を集計し,その結果をもとに,検索エンジンとは違う観点からの価値の高い Web ページを示すことができると考えられている.しかしながら,近年,ソーシャルブックマークの知名度の向上とともに,ソーシャルブックマークを商品の宣伝として利用する,いわゆる SPAM の事例が増えつつある.また,ソーシャルブックマークのユーザが増えるにつれて,一部のユーザにのみ有益な情報が,ソーシャルブックマークの集計結果として表示される事例が増え,問題となっている.本稿では,この問題をソーシャルブックマーク汚染と呼ぶ.なお,ソーシャルブックマークスパムは,ソーシャルブックマーク汚染の一例といえることに注意されたい.本稿では,ブックマークの類似度に着目したソーシャルブックマーク汚染対策手法を提案し評価する.提案手法は,まず,ブックマークした Web ページから類似度の高いユーザを探し,ブラックリストを作成する.そして,作成したブラックリストに基づき,Web ページのブックマーク数を低減させる.一般的な Web ページとソーシャルブックマーク汚染の原因と思われる Web ページに対して提案手法を適用し,提案手法がソーシャルブックマーク汚染に対して有効であることを示す.
2010-11-05

ブックマーク類似度を用いたソーシャルブックマーク汚染対策手法の提案と評価

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