巨大波浪について : 台風8712号の波浪を中心に(シンポジウム:気象擾乱に対する沿岸海洋の応答)
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概要
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東支那海の気象庁海洋気象ブイロボット(No.22001)は1987年8月30日に台風12号の通過に際して,有義波高12.3m,周期12.1sec,風速39.4m/s,風向SEの波浪と風を観測した.この観測値と波浪推算モデルの特性を検証する目的で行った数値計算の結果は,これら観測値を良く再現し,観測値の信頼性と推算モデルの適用性が確認された.日本沿岸で観測された高波の既往最大波高は,日本海沿岸において8m程度,太平洋岸・九州・沖縄周辺では8〜10m程度であり,世界の海洋では8〜13mの実測波浪が得られている.これらから台風8712号による東支那海の高波は,世界的な異常波浪に匹敵するものであった事が推定される.
- 日本海洋学会の論文
- 1989-08-31
著者
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