床吹出し空調方式のための必要給気量
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概要
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床吹出し空調方式を採用した室内において,室内上下温度分布は設計必要給気量を決定するのに重要な要素になる.ASHRAE Standard 55-1992は居住域の上下温度差(床上1.7mと0.1mでの温度差)を3℃以内に維持するように推奨している.本研究では,床吹出し空調方式における設計必要給気量を得るために,実大実験室において,数水準の給気量,内部負荷,吹出し口の種類を用いて詳細な実験を行った.その結果,以下に示す事柄を明らかにした.1)居住域内の上下温度分布は,給気量,内部負荷,およびそれに深くかかわる吹出し気流の到達距離,吹出し口の種類に大きく影響される.2)本研究では床吹出し空調方式の室内上下温度分布に与える諸要因を明らかにしたうえで,給気量と吹出し温度差,居住域の上下温度差との関係を定量化し,設計給気量を求める方法を提案した.
- 社団法人空気調和・衛生工学会の論文
- 1997-10-25
著者
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