コールスタック情報を利用したモデル分割に基づく異常検知システム

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概要

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アプリケーションの脆弱性を突く攻撃を防止するために,正常な実行におけるシステムコールのパターンを用いた異常検知システムが数多く提案されてきた.しかし,それらの多くはプログラム全体で1つの正常動作のモデルを作成しているため,プログラムの異なるフェーズにおけるシステムコール呼び出しの情報が融合され,検知精度が下がるという問題がある.そこで本研究では,モデル分割に基づく異常検知システムを提案する.このシステムは実行時のコールスタックの情報を用いてプログラムの実行をフェーズに自動的に分割し,フェーズごとに正常動作のモデルを作成する.また,実行状態に応じて動的に正常動作のモデルを変更する.提案システムはLinux上に実装し,検知精度の1つの尺度であるbranching factorとオーバヘッドを測定し,既存システムとの比較を行った.
一般社団法人情報処理学会の論文
2009-03-25

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