プロセスレベルの仮想化を用いた大規模分散システムテストベッド

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概要

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近年,高速なネットワークの普及により,P2Pシステム等の大規模分散システムが数多く開発されるようになった.しかし,大規模分散システムは相互に通信する多数の計算機を管理する必要があるため,その開発は容易ではない.また,多数の計算機が正常に協調動作することを検証するためのテスト環境構築に大きな手間がかかるという問題がある.本研究では,プロセスレベルの仮想化を用いて1台または数台の計算機上に数百から数千の仮想環境を構築し,大規模分散システムのテストを可能とするミドルウェアを提案する.そのミドルウェアは,ネットワークエミュレーション機能,テストの自動実行,デバッグ支援機構,仮想環境の状況を提示するGUI,テスト結果解析機構等の様々な機構により分散システムの開発を支援する.我々は20台によるクラスタ上に6 000の仮想環境を生成し,その上でGtk-Gnutella等の様々なP2Pシステムを問題なく実行できることを確認した.
2008-08-21

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