型安全な再利用可能アスペクトを目指した MJ ベースの AOP 言語とその型システムの提案
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概要
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ソフトウェア開発の効率化においては,関心事の分離が重要である.MJ では,汎用クラス宣言において,その型パラメータのメンバ情報に応じたメンバを宣言できる.この機能はモーフィングと呼ばれ,各クラスに応じた同様のコードを,まとめて記述可能である.また,型パラメータを任意のクラスで具体化しても,型エラーが起きないことを判定する型システムを持つ.一方で,AOP 言語で行われているような,コールサイトに分散するコードフラグメントをまとめることや,複数のクラスのメンバをまとめて宣言することを,MJ はサポートしていない.本論文は,アスペクトを安全に再利用可能にすることを目指し,MJ に基づく AOP 言語と,その型システムの提案を行う.型システムの特徴は,アスペクトを任意のプログラムに適用した際に,メソッド追加により,メンバシグネチャの重複やオーバライド違反が起きないことを保証する点である.また,アスペクトに対応するために,ユニーク名の命名機構を新たに導入し,それにともなう型規則の拡張を行った.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 2009-03-23
著者
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