Featherweight Javaを対象としたプログラム変換に対する型システムの提案
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概要
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Javaにおいて,プログラムに分散化やプロファイル等の機能を付加するためにプログラム変換が利用されている.これらのプログラム変換をユーザが記述する任意のプログラムに適用する場合は,変換後プログラムに型エラーが起きないと事前に保証されることが望まれる.しかし,既存のバイトコード変換系であるASMやBCEL等では,変換後プログラムの型安全性保証は行われない.また,ユーザコードの書き換えを行うアスペクト指向言語は主に既知のプログラムに対して利用されることを想定しているため,任意のプログラムに適用される変換の型安全性はあまり研究されていない.本発表はJavaにおけるプログラム変換の型安全性保証を目指した試みとして,Featherweight Javaを対象とするプログラム変換系Fpと,変換後プログラムが型安全かどうかを調べるための型システムを提案する.Fpではパターンマッチ機構により変換対象プログラムの構造情報を把握し,各パターンに応じたコード断片の追加が可能である.Fpの型システムでは,1) 新規メンバの追加によりメンバ重複が発生しないことおよび,2) calleeとcaller間での型整合性を判定する.
- 2008-09-26
著者
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草野 直樹
神戸大学大学院工学研究科情報知能学専攻
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鎌田 十三郎
神戸大学大学院工学研究科情報知能学専攻
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川上 祐介
神戸大学大学院自然科学研究科情報知能工学専攻|現在,ソニー株式会社
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川上 祐介
神戸大学大学院自然科学研究科情報知能工学専攻|現在 ソニー株式会社
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